本のはなし 育児

「かがくのお話25」国立科学博物館監修の絵本、3歳児を釘付けにする

2025年6月9日


こんにちは、もとみんです。

魔の2歳児を越えて、悪魔の3歳児を育てています。毎日ストレスの限界に達しつつ生きております。子育てに奮闘中のパパママ、今日もお疲れ様です!

さて、今回はうちの3歳児がハマっている本の1つについて書こうと思います。

 

乳幼児期の教育っていろいろ言われていますが、そのなかでもよく目にするのが「読書」ですよね。たしかに読書ができる子供って賢いイメージがします。

わたしが小学校のころ、クラスで黙々と活字本を読んでいた女子がいましたが、とても聡明な印象でした! 不思議なことにガリ勉(これ死語!?)というわけでもなく、コミュ力もあり……なんかもう完璧かよ!っていう。

読書習慣があるから幸せな人生が送れるとか、成績が良くなるとか、難関大学に受かるとか、そういう「確約」はないかもしれませんが、幼少期からの読書はそれらと多少の相関があるようです。

 

余談ですが、うちの夫は活字がまるでダメなタイプで、台詞の多い漫画も読めません笑 

呪術廻戦とかキツかったらしい…DEATH NOTEなぞ、いわずもがな!(NARUTOくらいがちょうどいい)

そんなわけで、活字に慣れておくためにも読書習慣はあったほうがいいかもしれません。そのほうが台詞の多い漫画も読めますのでね!!

  

今回語りたいのは「科学の絵本」

さて、今回語りたい本は……これ!

「ぐんぐん頭のよい子に育つよみきかせ かがくのお話25」という本です。

どんな本かというと、いわゆる「身近な科学」について教えてくれる物語集です。25話のユーモア溢れるストーリーと、その解説が載っています。各話は6ページ前後なので、毎日1話ずつといった読み方も可能。

対象年齢は3歳~小学校低学年で、読み聞かせるなら3才から、自分で読むなら6才からとなっています。物語部分はすべて、ひらがなとカタカナで構成されているので、文字を覚え始めた小学生が自分で読むのにもぴったりですね。

 

ちなみにこの本……すっっごく太い! 京極夏彦さんの本に張るレベル!!

子供向けだと思っていたので、amazonで注文して届いたときに正直ビックリしました。

でも1話1話が短いので、ずっと読んでいても飽きがこないんですよね。故に、子供が「もっと読んで!」と言ってくる。あ~ら不思議!!!

興味を持ってくれたのかな?と嬉しくなる半面、寝た状態で読んでいるので、本を支えている腕がプルプルします(笑) でも気合で! なんとか読めます!!

 

内容が簡単なわけではない?

ちなみにこの本、国立科学博物館が監修しており、紹介文にも「いままでにない科学絵本」とあります

実際に読んでみて、確かにいままでにないな…と納得。

というのも、

 

内容が簡単なわけではない!?

 

絵本だったら簡単な内容を思い浮かべますが、意外とそうじゃない。

3歳でも読み聞かせOKなので、もちろん子供向けに多少かみ砕いてはいますが、いわゆる絵本特有の輪郭がふんわりした感じの世界観で終わっていないのがミソ。その辺はさすが「科学絵本」だなあと納得しました。

ストーリーの設定自体は子供向けにカスタマイズされているけど、内容そのものは科学を淡々と説明している感じでしょうか?

 

ちなみにこの絵本、ユーモアがたっぷりなんですよね! だから笑える部分もけっこうあるんです♪

しかしですね、そもそもユーモアって多少の知識とか思考力がないと楽しめないと思うんですよ。そういう意味ではちょっとレベル高めだと思います。

うちの3歳児はこの絵本でケラケラ笑うことはないけど、にこっとしているときはある。また、お気に入りのお話もいくつかあります。これらは設定の面白さとか、絵や言葉のユニークさに対するものだと思うんですよね。

だから、この本のユーモア部分を本当に理解して笑っているわけではないと思うのだけど、いつか知識や思考力を携えて笑う日が来たら、かなり成長した!と感慨深くなりそうです♪

 

3歳児の子供、お気に入りの物語は…

我が家の3歳児がよく「読んで~」と言ってくるのは、「そばとうどんの相撲」や「メロンとスイカの漫才」「なみだ戦士」などのお話です。

どれも擬人化されているお話なので、そういうところも子供にウケているのかも…!?

 

「そばとうどんの相撲」

そばとうどんが相撲をとるのを、解説者風に読んでいくお話。

両者、良い感じに張り合ううちに、そばのダシがうどんにピチャッとかかり……、

「はぁ~ええにおいや~」

うどん、思わずうっとり!!(笑)

わかる…そばって美味しいよね!!(個人的にうどんのほうが好きだけど/笑)

思わずくすっと笑ってしまうワードたっぷりの解説で、そばとうどんについて教えてくれます。

 

「メロンとスイカの漫才」

メロンとスイカのコンビによるしゃべくり漫才風のお話。

「どっちが人気の夏フルーツか」というテーマで漫才を繰り広げ、両者共に「そら、メロンでしょ」「スイカにきまってますやん」と一歩も引かず!

そこで二人(二個?)は、ある方法で勝敗をつけることに決めますが……?

果たして勝者はどちらに!?……というテンポのいい物語です。関西弁がおもろいですね(笑)

 

「なみだ戦士マモルンダー」

目を守るために日々がんばっている涙のお話。

なみだ戦士マモルンダーは3人(滴?)で構成されており、それぞれ違った役割を担っています。

目にゴミが入って「痛い!」となった瞬間、すぐに出動するマモルンダー。めちゃくちゃ心強いです!

もちろん、リフレッシュしたいときにも流れます。ちょっと前に流行った涙活なんて正にソレ。

そんな涙の役割を、戦隊ものとしてワクワク楽しく教えてくれます。

 

大人が読んでツボに入ったのは…

ちなみに、読み聞かせしている親のほうがツボる物語もあります。例えば「蝉の合掌コンクールのお話」などは、オチに思わず「オイッw」とツッコミを入れました。

蝉っていろんな種類がありますよね?

いくつかの種類の蝉がそれぞれの鳴き声を披露して1位を競うのだけど、コンクールが終わるころにはなぜかみんないなくなっちゃうんです。「あれ?」と思う審査員。

さて、出場していた蝉たちはなぜいなくなってしまったのでしょうか?

答えは、蝉の活動期間にあります。蝉が生きられるのはある限られた期間のみ。そしてその間にすることといえば……!?

思わず「たしかにね!」って思ってしまう、納得のオチでした。良かったらぜひ読んでみてください♪

 

公園遊びに役立つ知識も!

また、一番最初に収録されている「どんぐりのコンテストのお話」も、なかなか面白いです。

どんぐりって、幼児と遊ぶ上で欠かせないアイテムの一つですよね? 公園に遊びに行って、1度もどんぐりを拾わない子は多分いないんじゃないかと思います。

おままごとや砂場遊びにも使えるし、工作にも利用できますよね! ただ自宅に持って返って来られるとちょっとアレなんですが…(笑)

そんな子供が大好きなどんぐりですが、こちらも蝉と同様、けっこう種類があるようです。

種類があること自体は知っていたけど、具体的にどんな名前なのか、どんな特徴があるのかなど、私はよく理解できていませんでした。

でもこのお話を繰り返し読むと、なんとなくふわっとでも、知識として入ってくるんですよね。

これを読んで以降、公園の木に「スダジイ」とか名前が書いてあると、「あ、これスダジイだよ!科学の本にでてきたやつだよ!」と思わず興奮して反応。完璧な知識でなくとも、子供に教えることもできるようになったので嬉しいです♪

まあ子供は「ふーん」くらいのノリですけどね……おぬし興味ないんかーい!!!

 

「科学絵本」の効果はある?

かがくの知識がいっぱいつまったこの科学絵本、定期的に3歳児からのリクエストで読み聞かせしていますが、知識として身についているかといえば、現段階ではまだ未知数です。

でも、同じ物語を何度も読んだり、ストーリーについて質問してくるなど、興味があることはあるみたいです。

うちの場合は、物語のあとの解説ページは基本的に読んでいません。というのも、次の話をリクエストされるからです…解説も読ませてくれ…!涙

しかし、それくらいストーリーに食いついているわけなので、まあいいかな?と思います。

この本でかがくの知識を得てくれれば嬉しいですが、まずはその前段階として、身近な科学について興味を持ってもらえたらいいなあというが個人的な想いです。なので、おおむねそのあたりは成功かな?と思っています。

うちの3歳児は「なんで〇〇なの?」「どうして〇〇なの?」と聞いてくることが多いのですが、やはりこういう絵本の影響もあるかもしれません。

親子ともに、興味の幅が増えたら嬉しいですね♪

 

 

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