V系/バンド

17歳のV系ギタリストは世界的ミュージシャンになった…MIYAVIがNewsPicksで特集されていたので物思いに耽ってしまった件

2019年2月11日

こんにちは、もとみんです。

なにか面白い記事を書こうと思っていろいろ考えていたところ、メール受信箱に届いたNewsPicksからのお知らせに目が留まりました。

お知らせメールとか普段それほど見ないのですが、たまたま開いてみたところ…

 

newspicks.com

 

み、MIYAVIのインタビューが特集されている!!!

 

これはわたしにとってとても衝撃でした。

 

<ご注意事項>

※この記事はそこそこ長いです。MIYAVIのことというより、わたしが感じたことを語っています。よってMIYAVIを知らなくても問題なく読めます(長いけど)

 

そもそもMIYAVIの知名度はどのくらいなのか?

ところで皆さまはMIYAVIのことを知っているでしょうか?

世界進出しているミュージシャン(ギタリスト)で、現在は「サムライギタリスト」と呼ばれているそうです。アンジェリーナ・ジョリーの映画にも出演しているのでハリウッドデビューも果たしているといえます。

わたしはMIYAVIについてそれほど詳しくないのですが、今調べたところ、二次元の舞台に出たり楽曲提供もしているのですね。ジャニーズにも曲提供しているとは知らなかった!

山下智久くん、SMAP、Kis-My-Ft2に提供しているようです。それ以外にも映画などに出演しています。

こう見ると、V系ファンや音楽ファンはもちろんのこと、一部の二次元ファンやジャニーズファンなら彼のことを知っていそうですね。探すとインタビュー記事がいろいろ出てくるので、もしかすると結構認知度が高いのでしょうか?

現在ニューヨークが拠点ということなので、おそらく日本より海外でのほうが知名度が高いのかな?という気がします。

 

V系バンド「Dué le quartz」のギタリストだった雅

わたしがMIYAVIのことを初めて見たのはステージの上で、90年代ビジュアル系の音楽シーンの中に彼はいました。

「Dué le quartz(デュールクォーツ)」というバンドのギタリストが雅でしたが、ファンの多さや出演イベントの規模からしても「勢いがあるバンド」という感じだったのを覚えています。

そもそも所属事務所が大きかったですね。彼らがいたのはV系界でも有名な事務所で、そこに所属すれば確実に売れるみたいな雰囲気があった。(あくまでその当時は。今はそうでもないように感じます)

Dué le quartzはわたしの好きなバンドと2マンツアーもしていたので、個人的に馴染み深かったです。当時は音源も持っていたし、イベントで見かける機会も多かった。個人的にはVoさんが好きでしたが、雅はメイクしていてもわかるくらい元がイケメンでした。とにかく彼は人気がありましたね!

しかしその当時17歳だったことは最近になって知りました。当時「ギターの人なんだか若そうだね」と友人と話したことはありましたが、まさか17歳だったとは!

で、今ネットを見ていたら、進学校を中退して上京したということで、かなり思い切った決断をした少年だったんだなあということがわかりました。

 

経済メディア「NewsPicks」について

MIYAVIのことを語ったところで、つぎは「NewsPicks」についてです。NewsPicksは経済メディアですが、こちらの知名度はどのくらいなのでしょうか?

ホリエモンとか落合陽一さんとか常連なので、たぶん起業予定の方や、起業家が好きな方なんかはチェックしているのではないかと思います。

わたしはときどきアプリで見る程度なのですが、イノベーションの項目とか面白いものが多くて好きです。ほかにもお金のことや生き方のことなど、良く言えば人生をより良くするための助けになり、悪く言えば即席で意識意識高い系になれます(笑)

NewsPicksって著名人も一般の人もみんなコメントできるようになっているけど、いわゆる著名人以外にも、肩書部分がすごい人が多いのでいつも驚きます。大学生にしても京都大学の学生さんなんかが多いし、あとは経営者が多いですよね。フリーランスの方もたくさんいるので、コミュニティ的に面白いなあと感じます。

普通に興味深い記事が多いので、多分はてなぶろぐをやっている方なんかは基本知っているんだろうなあという気がしています。

 

「2つ以上の異なる趣味」を同じ深度で愛せる人にはほぼ出会えない

そんなイメージのあるNewsPicksですが、世の中には「そういうことには興味がないよ」という人もたくさんいると思います。

例えばわたしは堀江貴文さんやDaiGoさんが好きなので、落合陽一さんやひろゆき(西村博之)さん、西野亮廣さんなど、その界隈の繋がりがある人々の話は興味があってつい聞いてしまいます。

これは彼らの意見に100%心酔するということではなく、「基本的なスタンスが好きだから、物事に対してどんな考えを持っているのか興味がある」といったかんじです。

自分にとって興味のある事柄はそれだけではありません。その他にもプチ旅やら電車やら創作やら音楽やらさまざまなことに興味があるため、どちらかといえばそういった趣味の範囲で誰かと話すことが多いです。

しかしこのとき、2つ以上の趣味が一緒になることはほぼありません。例えば「ゲーム」「マンガ」「アニメ」系などいわゆるヲタク系はシンクロしやすいですが、それでも各ジャンルのファンには結構違いを感じます。音楽なんかの場合も、例えば「クラシック」と「ロック」では相当毛色が違います。

以前こんなことがありました。

ゲームオタクの友達に「ホリエモンってどう思う?」と聞いてみた。すると「大嫌い。なんであんな奴がテレビに出られるのかわからない」と返答がありました。また、DaiGoさんの放送にハマってると友人に言ったときは、「えー!あの人信用できなくない?」というレスポンスが。

これらの友人とは、別の部分ではすごく意見があいます。だけど、堀江さんとかDaiGoさんの意見を聞くのが楽しいという部分では、まったく意見があいません。

もちろん、だからといって相手を嫌いになるわけではないし、それは単に「そうか、そこはあまり好きじゃないんだな」と1つ情報をインプットしただけのことです。

起業家の意見を聞くのが楽しいというのは、ある意味1つの趣味なのだろうと思います。そう考えたとき、自分がもつ趣味のうち、2つ以上が重なることはとても稀有なのだなあと思ったのです。

 

「V系」×「経済」という化学反応

ここでようやく冒頭の「MIYAVIがNewsPicksで特集されていた」という部分に戻るのですが、この状況はわたしにとって「2つ以上の趣味が他者と重なることはほぼないのに、その奇跡が起きた」という感覚だったのです。

V系の話をしていて起業家の話を挟むって、基本的にはまずないです。せいぜい某事務所を経営していたキー様(ベーシストさんです)の億超えの脱税の過去をしみじみ偲ぶくらいですw

だけど、この2つが完璧に関連がないかといえばそうでもない。というのは、V系であろうがインディーズであろうが、「それで稼ぐためにはビジネス感覚が必要」だからです。

V系のアーティストの中には、ある程度したら個人事務所を立ち上げる人も少なくありません。その時点でプレイヤーとしてだけではなくビジネスマンとしての顔も持つわけで、本当はそういう側面からのアプローチだってあってもいいはずです。

でもそういうのってあまり聞きません。音楽の場合は、あくまでプレイヤーとして知名度が高いことがポイントになっている気がします。

MIYAVIの場合、個人事務所を持っているので実業家の側面があるし、世界進出していることからプロモーションも成功しているといえるでしょう。彼は今までさまざまなところでインタビューを受けてきたと思うけど、それが経済メディアで配信されるって、わたしの中では大きな意味を持つような気がしたのです。

NewsPicksに登場するのは面白い方が多いですが、それと同時に、影響力や経済効果の高そうな人が多いですよね。そこに肩を並べているのだからこれはすごいぞ、と。

おそらくMIYAVIの活動を事細かにウォッチングしていたら「世界で活躍している人物なのだから当然だ」と思うかもしれませんが、わたしのなかでは90年代V系シーンから飛び飛びの認識しかなかったので、「すごいなあ…」としみじみ感じたのでした。

そういえばSHOWROOMの前田裕二さんもNewsPicks常連なかんじですが、彼はV系出身ですよね。個人的にはこれぞ「V系×経済」の融合かなという気がしますが、ただ現役じゃないですからね…。

なんかこう、現役V系バンドマンが経済語るとかすごい面白いと思うんですよね。個人的に!

最近バンドマンも高学歴だったりパラレルキャリアだったりが多いようなので、意外と探したらあったりして??

 

世間は有名人にしか興味がない

NewsPicksを見ると「昔からMIYAVIを知っている」という人も結構いるようでした。

根強いファンがいるのだなあとほっこりしましたが、それとは別に、ネットを見ていて個人的に気になったことがあります。それは、Dué le quartzからソロに至るまでの詳細がほとんどの場合省かれているということです。

誰かが有名になるとき、そこにはその人を支えた人が存在します。

それは、バンドの場合だったらメンバーとか、その当時のファンとかです。誰かがその人の才能を信じなければ、誰かがその人のために投資しなければ、その人は大きくなれない。

よく「身内が支えてくれた」「親が励ましてくれた」という人がいますが、個人的にそれは正しいとは思うけど決定打ではないと思います。だって、親も親類も数に限りがあります。

例えば資産家にうまれて、家族がその資金を大量に投入してくれたとかだったらわかりますが、たいがいは見ず知らずの第三者が労働の対価として得たお金を、この世に大量にある消費対象の中からたった1つその人を選んで、意思決定というストレスを受容したうえで投入している。

それは親から得る安心感とは違うかもしれないけど、身内だけが応援している人って別に大きくなれません。第三者が応援しないと無理です。

それなのに、身内や親のことしか言わないのはどうなのだろう…と思ったりもします。その点、天涯孤独だったけど仲間ができたといって感謝している人は好感が持てますよね。

ちょっと話が逸れてしまいましたが、とにもかくにも、有名になるとこういった「初期段階を支えていた存在」はほとんど語られなくなり、その頃実際どういう動きがあったかも曖昧になってしまいます。

しかし確実に誰かが噛んでいて、それらの人々がお金や時間という資源を投入していたことは確かです。だけど有名になったところからしか歴史は語られないから、もはや最初からなかったも同然です。

一番悲しいのは、誰もその語られない部分について興味を示さないことです。

例えばV系バンドをデータベース化している「VKDB(ヴィジュアル系データベース)」というサイトさんがありますが(めちゃくちゃ便利です!)、ここではさまざまなバンドマンのバンド履歴がわかるようになっています。

ところが、有名になる前の知名度の低いバンドのことは書かれない場合も多いです。確実にそのバンドは存在していたし、ファンだっていたし、実際この目で見てもいるんだけど、「そこに書かれなければ存在しないことになる」わけです。

そうなると、「初めてのバンドでいきなり有名になったバンドマン」といった存在ができあがります。

しかし実際にはその前にもバンドを経験していて、そのバンドになぜその人が加入したかといえば、誰かの誘いがあったからです。もしその誰かが誘わなければその人はそこに名前を刻んだだろうか?

だけど誰もその陰の功労者のことを知らないし、知ろうともしません。

そのことを考えると、なんとも悲しい世の中だなと思います。語られない履歴はその人にとって黒歴史かもしれないけれど、その未熟さこそ愛していた人がいた事実を殺してしまうのですから。

でも思うんですよね。すべてはビジネスだから、これも1つの「損切り」なのかなあと、、

 

この世は権力で成り立っている

わたしがまだアパレルで仕事をしていた頃のこと、支店の中でもっとも売れている店舗の店長とお茶をしました。当時自分も店長だったので、月1の店長会議で部長らとあれこれ言い合ったあと、その店長とわたしだけで別の店に行ったのです。

その店長はわたしより20歳ほど上のシングルマザー、わたしは20代の独身でした。かなり歳の差がありましたが、お互い「ビジュアル系ファン」ということでかなり話が合いました。

その店長と話したことを、わたしはほとんど覚えていません。だけど3つくらい覚えている。そのうちの一つがたまたま雅の話で、おそらくその当時、MIYAVIとしてソロで活躍し始めた頃だったろうと思います。

なんで雅だけこんなに売り出されてるんですかね?みたいな話題になったとき、その店長が言ったんです。まあ雅は事務所の女性社長のお気に入りだからねー、と。

店長いわく、それはつまり……そういう意味…のようでした。セッ○ス・ド○ッグ・ロックンロールな世界だし驚くアレでもないけど、やっぱりそういうのがあるんだ…と思った。

それが事実かどうかはわからないけど、彼が魅力的だったことは確かでしょう。

どちらにしろ、決定権をもつ目上の人間に好かれるというのは一種の才能だなあと思います。だって全員が全員そこまで目をかけてもらえないですもんね。

 

愛される才能をいかに早く手に入れるか

でも最近になって、その当時の彼が17歳だったということを知り、なるほどそうか、つまり彼は10代の時点で将来を約束されたようなものだったのだろうな、と思いました。

これは反対に考えると、MIYAVIのような世界的ミュージシャンになろうとするなら、10代の時点で圧倒的に誰かに応援されるくらい魅力を持つ必要がある、といえるのではないでしょうか。

そういえば、わたしがすごいなあと感じる人のほとんどは、10代の時点で誰かに認められて応援されています。もしかすると、早い時点でこういう力を発揮できたら人生は大きく変わるのかもしれないですね。

皆さまは10代のころ、誰かに応援されたことってありましたか?

いま10代の方はまさに頑張りどきですが、20代以降の方はどうでしょうか?

もしそういう記憶があるなら、仮に今の自分と直結していないとしても、それが役立つかもしれません。

わたしの場合、10代で頑張ったことって絵で中途半端な賞をもらったことくらいです(笑) でも最優秀賞じゃないんですよ。特別賞みたいな、おまけっぽいやつ。

しかも応援されていたかといえばそうでもない。今思うと、誰にも応援されないって悲しいですね…(;∀;) それは今もひしひしと感じることですが、、

 

誰かの成長のわきで自分の人生の希薄さに溜息をつく

なんだかまとまりのない文章になってしまった;;

とりあえず、MIYAVIのインタビューを見たらV系と経済メディアが結びついたという興奮と感激を覚えてブログを書かずにはいられなかったので、これといった内容もないんだけど、ちょっと想いを吐露してみました。

自分の中ではどうしてもバンドの頃の雅が大きいので、今現在のワールドワイドな彼を見ると「こんなに成長できるなんてすごいな!!!」と尊敬してしまいます。ソロで活躍していることは知っていたけど、改めてそう思いましたね。

それと同時に、自分は10代の頃の彼を見ていたわけだから、彼がここまで大きく羽ばたくまで自分はなにをやっとったんだ?という虚しさが漂います、、

もちろん彼のようにワールドワイドなロックスターを目指しているわけではないから同じ尺度でものを考えるのも変なのだけど、それにしたってもっと何かできただろ!みたいな気分になる。

こういうのを世の中では「何者かになる」と表現しますが、これについては本当にもう賛否両論あって、おそらく人類が滅亡するまで延々と議論されるのではないかと思います。

ところがどっこい(死語)、ちょうどMIYAVIがその「何者か」ということについての本を出していました。去年末に上梓したようです。

ちょっとこれ読んでみたいですね! 特別MIYAVIのファンじゃないけど、なんていうか一方的な親近感をもって読めそうな気がするんですよね。

何者かになるのは決してむずかしいことじゃない…なかなか鋭いタイトルです。

 

そんなわけで、V系ネタなのかなんなのか良くわからなくなりましたが、MIYAVIすげー!!!ってハナシでした!

ではでは、また、、

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