先日、近所のサイゼリヤに行きました。
わたしはほぼ「ひきこもり」なので、たまにしか外出しないのですが(故にだんだんヤバい人間になってきた)、たまたま街に出たらついうっかりBOOK OFFに行ってしまったのです。そしてついうっかり本を購入してしまったのです。
まだ読む予定の本がたくさんあるのに!さらば我が学習能力!!!
その本をさっそく読もうとサイゼリヤに立ち寄ったところ、通された席の隣には女性二人組が座っていました。一人は50代くらいの女性、もう一人は30~40代くらいの女性です。
この二人、何やらかなり真面目な話をしています。
よくよく聞いてみると…「ネットワークビジネスの話」だったんです。
これがもう~めちゃくちゃ面白くて、つい聞き耳を立ててしまいました。本は読んでいたんですが、なんかもう集中できませんでしたね。お隣の話が面白すぎて!
そんなわけで本日は、「家政婦は見た」ばりの、「勝手に盗み聞きした」ネットワークビジネスに成功している人の話を書こうと思います。
まずは登場人物について
<50代くらいの女性:Aさん(仮)>
タレントのYOUさんのような、しゃがれ声が特徴
タレントのYOUさんのような、ズバッと言い切る感じが特徴
タレントのYOUさんのような、たまに敬語でたまにタメ語が特徴
ネットワークビジネスにおいて、かなりランクが上らしい
話し上手
<30~40代くらいの女性:Bさん(仮)>
ネットワークビジネスにおいて、ランクはそんなに上ではないらしい
しかし勉強会やセミナーには何度も出席している
だが成果が出ない(自分の子供にあたる販売員がつかまらない)
でも稼ぎたいとは思っている
でも勧誘する相手に強く出れない
喋るのは得意じゃないっぽい
話の内容から察するに、どうやらBさんがうまくいっていなくて、Aさんに相談している感じらしいことがわかりました。そんなわけで、ほとんどはAさんがBさんに説教しているのに近い状態だったのですが、その内容はなかなか納得感がありました。
というかもう、Aさんの言ってる内容がどっかの自己啓発系ビジネス書と一緒すぎて「おいおい、あんさん本出せるぜよ!?」ってぐらいでした。
そんなわけで、勝手に盗み聞きした現役ネットワークビジネスパートナーのAさんの言動から「これってビジネス極意じゃない!?」っていうのを勝手にまとめました!
デキるAさんの極意(1)とことん信じる
まず、Aさんの言葉には説得力があります。ちっとも戸惑いがないんです。そこからして自信があることがひしひしと伝わってくる。誰かを勧誘するには、このくらい自信満々じゃないといかんのだな~としみじみ思いました。
たぶんAさんはもともとの性格からして、自信があるタイプなんだと思います。だけどそれだけじゃない。その自信の「裏付け」みたいなものを感じたのです。
じゃあ、なんでそんなに自信がもてるのか?
そう…それは、
そのビジネスを信じてるから!!!
Aさんの属しているグループのミーティング(?)には、社長が顔を出してくれたりするらしいです。これを聞いたBさんは「え!すごい!!!」と感激。
その社長がどれだけすごい人かは存じ上げませんが、とにかく偉いひとが一目置いてくれているということは大きな自信になりますよね。
ちなみにAさんはその社長にたいして本当に心酔しているようで「例え国が規制してきたとしても、社長が次のビジネスをしてくれると信じてる」とも発言していました。
そう、社長のことも信じてる!!!
「国が規制する」という発想があるということは、自分がやっているネットワークビジネスが違法になる可能性もあると理解している証拠ですよね。その上で社長を心酔しているわけだから、「おぬし、なかなかやりおるな!!」と思いました。
ちなみにAさんはこうも言っていました。
なんでもその社長は「絶対~できる」とは断言しないそうです。それを例にだし、「成功者は”~できる”とは断言しないものなの」とBさんを説得していました。
そう、信じるものは救われる!!!!!!!
デキるAさんの極意(2)やる気がある人しか誘わない
Bさんはいまいち自分の子供や孫にあたる人を増やせないでいるようでした。Facebookで誰かを誘ったようなのですが、どうも上手く進んでいないようです。
これを相談したところ、Aさんから怒涛の説教が…!
A「よくネットで声かけれるね。私はそういうのできないからすごいなって思って」
B「そっちの方がやりやすいので…」
A「誘った相手はどこに住んでるの?」
B「(東海地方の某県)です。遠いから次のセミナーは来れないらしくて…」
A「よくそんな遠いところの人誘えるよね。私だったら近場の人しか誘わない。何かあったときにすぐに頭突き合わせて話せるでしょ?でもネットの人じゃそうできないじゃん。ちなみになんで断られたかわかる?」
B「遠いから…」
A「信頼ができてないからです。だから直前になって”やっぱやめまーす”って言われちゃうんでしょ?Bさんって何がしたいの?誰か1人勧誘できればそれでいいの?私は違うの。私は私が誘った人全員に稼いでほしいから、皆が何かに困ってたらバックアップする。だって私が誘ったのに稼げなかったら申し訳ないでしょ?」
Aさん、どんだけデキるリーダーなんだよ!!?
わたしは聞き耳をたてながら「部下の責任をしっかり取れる頼れる上司かよ!!!」って心の中でツッコミをれいました。
もちろん本当にそうかどうか知りません。けれどここまで口にだして断言しているわけですから、実際にかなりデキる人なんだろうなあと思いました。
ここまで言ってくれると、勧誘されたほうも安心なんだろうな~という気分になりましたね。そう考えると、自信なさげなBさんに誘われても「え~なんか胡散臭そう…」と感じてしまいそうな予感です。
ちなみにAさんはヤル気のないひとは誘わないそうです。なんでも、月によって成績(勧誘数?)が上がったり下がったりする人はダメらしいです。
ヒイイイイ~キビシイッ!!!(xωx)
これは普通の会社でいったら、「毎年かならず、昨年対比で売上アップを達成させなきゃクビだからね?(笑顔)」と言われているようなモンです。たぶんAさんにとってはそれが当然なんでしょう。
そうなると、もう本気の人しかAさんについていくことはできないってことですね。
デキるAさんの極意(3)ググられたらそこで試合終了だよ?
なんかもうAさんって超完璧な人なんじゃないの!?
わたしは勝手に話しを盗み聞きしながらそんな気分になってなっていましたが、そんなAさんでも「こういう人はだめ」というのがあるらしいです。
Bさんは気弱な感じだったけど、稼ぎたいという意思はあるみたいでした。なので、Bさんのような人は応援しているようです。
じゃあヤル気があって稼げるAさんがダメ出しする人間とはどんな人かというと…
ググるヤツ。
らしいです。
なんじゃそりゃ!?と思いましたが、恐らくそのネットワークビジネスの口コミや評価をネットで確かめようとするのがダメということですね。これはちょっと面白いなと思いました。
Aさんによると、「すぐにググるやつって面倒くさい」らしいです。たぶんセミナーとかで話を聞いて、その場で速攻ググって「これって詐欺ですよね?やっぱやめます」と言われることも多いのでしょう。
ググるということは誰かの意見を広く聞くということになります。しかしAさんは会社や社長を信じているわけで、話を聞く限り、自分と一緒に働くひともそうでなければならないという考えです。
そこでちょっと思ったことがあります。あれ、これって宗教と一緒じゃない!?、と。
宗教って外部情報を遮断して集団生活をすることも多いと思うのですが、これはひとえに信者の判断能力を低下させて教団の教義がすべて(常識)だと刷り込ませるためですよね。
そう考えると、Aさんが「すぐググる人」を嫌う理由もよくわかります。
ググられたら洗脳できないし、洗脳しないと良い信者はできません。ググるとびっくりするくらい外部情報が入ってきてしまうので、どんなに良い情報を与えても「でも…」「ネットでは…」となってしまうんでしょう。
つまり、
ググれカスならぬ、ググるなカスということですね!
洗脳と成功は紙一重?
ちなみに私はAさんとBさんが帰ったあとさっそくググりました(笑)
で、そのネットワークビジネスの会社について調べたら、「この会社は詐欺!」といったページと「これから稼げる新しいネットワークビジネス」といったページと2種類出てきました。
どんなネットワークビジネスもそうだと思いますが、実際に稼いでる人もいれば、全然稼げない人もいますよね。早く始めたほうがより儲かると思うけど、それ以前に「勧誘力」がないと稼げない世界だと思います。
Aさんのような人は稼ぎやすそうですね。なんでもAさんの息子さんもやってるらしく(!)結構景気も良いようです。口達者な人って羨ましい!!!
今回はAさんの話があんまりにも面白かったので、「Aさんがうまくいってるのってコレがポイントだろうな」という部分を勝手にまとめました。最終的にわたしが思ったのは「あ~~きっと洗脳と成功は紙一重なんだろうなあ」ということです。
にしても、それだけ稼いでいるのにサイゼリヤで話すのが面白いですね。コスパ安すぎじゃない!!??
ではでは、、