ちょっと語ってみた

解釈が難しい!?ネットで写真を選ぶだけの無料人格検査「ソンディテスト」をやった結果がヤバかった件

2019年7月5日

こんにちは、もとみんです。

昨日、作業しながらずっとYouTubeを見ていたら、水溜まりボンドさんの動画で「ソンディテスト」という人格診断(テスト)をやっていたので、さっそくわたしもチャレンジしてみました。

見た瞬間、あ、これ見たことある!と思ったのですが、どうやらわたしが知っていた内容とは少し違っていましたね。そんなわけで今回は、「ソンディテスト」について書いていこうと思います。

 

ソンディ・テスト―心理臨床に生かす活用法

  

ソンディテストとは?

ハンガリー生まれの精神医学者ソンディL.Szondiによって1947年に創始された人格検査。独自の深層心理学説(運命心理学)に基づいて,家族的無意識の動機づけられた性質と衝動病理の解明を意図するもの。

8枚1組(同性愛,加虐者,癲癇(てんかん),ヒステリー,緊張型分裂病,妄想型分裂病,鬱病,躁病)の精神病者の顔写真6組をみせ,1組ずつの中から好きな顔(+),嫌いな顔(-)を2人ずつ選ばせ,その種類と(+)(-)の量的関係から性格傾向を把握しようとする。

出典:コトバンク

 

性格診断の多くは、提示される文章に対し「はい、いいえ」で答えていったり、「とてもよくあてはまる=5、まったくあてはまらない=0」の間の数字で答えたりしますよね。

しかしこのソンディテストは「提示される顔のなかから好きな顔と嫌いな顔を選ぶだけ」です。ある意味手軽だけど、たったこれだけで人格がわかってしまうのはちょっと怖いですね!

というかこれは、「こういう顔の人はこうだろう」というバイアスや、そう思うようになった人生経験も関係しているように思えます。文章と違って直感的に選んでいる分、結構怖いなあという印象を受けました。

しかもこの写真が、いかにも古い感じのモノクロ写真なんですよ。個人的に、第二次世界大戦とかその頃を題材にした映画とかに出てきそうな雰囲気だなあと思って、いろんな感情が混ざり合ってゾワゾワしましたね。

ちなみに、水溜まりボンドさんの動画で紹介されていたサイトは表示されない状況でした。そんなわけでわたしは、検索して以下のサイトで診断しました。

リンクを貼っておくので、気になる!やってみたい!という方はぜひチェックしてみてくださいませ♪

 

 

<注意事項>
※ちなみに写真を選ぶ際、とくにボタンに色がついたりしないので、「あれ、押せてないのかな?」と思って何度も押したりするのはNGのようです。確実に自分はこのボタンを押したんだ…そう思ったら自分を信じましょう!!! これ大事!!!

 

上記のサイトさんでは、簡易的なテストであること、珍しいテストとして構えずに実行した方が良いことが明記されています。どうやら占い系のサイトから訪問される方が多いようですね。

もし「ソンディテスト」を本気で受けたい人がいらっしゃいましたら、実際に検査キットが販売されているようですので、チェックしてみてくださいませ。

 

 

サイコパスみがある人間は、ソンディテストでどんな結果になるのか?

ところでわたしは、いままでチャレンジした性格診断で、かなりの確率で「あなたサイコパス系っすね」といわれてきました。以前公開していた「ビッグファイブ」というテストや「16性格診断」とかがそれです。 気になる方は、よかったらこちらにもチャレンジしてみてください!

 

ソンディテストでは「性衝動」「発作衝動」「自我衝動」「接触衝動」の4つが計れるようなのですが、今回は果たしてどんな結果になるのかな?と思ってドキドキで結果を見たところ…なんかヤバかったです、、

あまりに気になったので水溜まりボンドさんの結果もしっかり見たら、さらに「やっぱ自分おかしいのかな…」という気になりましたね。

とりあえずわたしの結果はこんなかんじでした。

 

 

まず「性衝動」ですが、、

積極性と消極性が対立して制欲求を抑圧する愛情不能型。サディズムとマゾヒズムが同時に存在し、個人的な人間愛に欠けているので、特定の異性を愛することができない。制欲求の充足が不幸な結果を見ることが多い。

 

愛情不能型(;∀;)

 

お次は発作衝動、、

悪の欲求が強く、それを表現したい気持ちと隠したい気持ちが対立する悪行葛藤型。荒々しい感情を隠そうとする欲求と、怒りを爆発させたい気持ちとが対立している。悪行顕示と、内的パニックの二つの可能性を持っている。

 

悪の欲求が強い…!?

 

自我衝動、、

人格の中心である自我機能の喪失した状態で、自我喪失型。外からの刺激に対し防衛活動を完全に放棄したものとも考えられるが、一般にはもうろうとした状態や失神時などにあらわれる反応で、危険信号。

 

自我機能喪失状態で危険信号!!

 

さいごは接触衝動、、

アルコール、喫煙、おしゃべりなどの快楽追求型。特に口を使う快楽に弱い。極端な場合はアルコール、麻○中毒になる。しかし一般成人にもよくみられる反応である。

 

酒好きなので否定できません。

 

そんなわけで、わたしはなんだか悲しい結果に終わりました。個人的に「発作衝動」が一番やばい気がします。そのほかの項目はまだ思考の余地あるけど…発作衝動って! 性格診断ではなく人格診断といわれると、なおさらなんか気になりますね。

みなさんはどんな結果でしたでしょうか?

 

人間の表情から、性格や人格は見抜けるのか?

ところで、世の中には「顔相」というのがありますよね。また、人間の性格は外見(顔)に滲み出るともいわれます。これは科学的根拠があるはなしなのかどうか、わたしは良く知らないのですが、確かに「悪そうな顔」「人が良さそうな顔」ってありますよね。

この「ソンディテスト」の写真のモデルは、前述のとおり、同性愛、加虐者、癲癇(てんかん)、ヒステリー、緊張型分裂病、妄想型分裂病、鬱病、躁病といった精神病者とのことです。(というか同性愛は別に精神病ではないと思うけど…当時はそう考えられていたということでしょうか?)

つまり精神病質が顔に現れていて、それに対してどんな感情を抱くかで、このテストは人格審査をしているということですよね…?

ここで考えたいのは、例えば連続殺人鬼のような凶悪犯の顔を見せたとして、それを「これは悪い人だ」と察知できないのはやばいのだろうか?ということです。

しかしこの世には「悪魔は天使の顔をしてやってくる」的な言葉もあるほどです。それに、犯罪を犯した人のなかには、被害者の心を掴んだひともそれなりにいるように感じます。それって、被害者にとって犯人が「信用できる」気がしたからではないでしょうか。

もちろん判断能力が鈍っていたという理由もあるかもしれないけど、それ以前に、「こういう言動をする人は信用できる。それ以外はできない」みたいなバイアスが築き上げられていたからではないだろうか? もしそうだとしたら、本当は優しいはずの人の顔が、怖い人と認識されていたのではないだろうか?

 

優しそうな顔の人が、果たして本当に優しいのか?

怖そうな顔の人が、果たして本当に怖いのか?

 

そう疑えば疑うほど、ひょっとしてこのテストってヤバい結果になったりするんじゃ…という疑念を抱かないでもないです。

 

笑顔は喜びを表しているのか?邦画「怒り」から考える

余談ですが「怒り」という邦画をご存知でしょうか?

これは吉田修一さんの小説を映画化したもので、3つの視点からある事件を追っていくという物語です。

 

怒り DVD 通常版

  

渡辺謙さん、宮崎あおいさん、松山ケンイチさん、妻夫木聡さん、綾野剛さん、森山未來さん、広瀬すずさんなど実力派俳優勢ぞろいの映画で、ハリウッド映画のような分かりやすさとは対称に、すぐには何が言いたいのかわからない映画です。

ちなみにあらすじはこんなかんじ。

 

八王子で起きた凄惨(せいさん)な殺人事件の現場には「怒」の血文字が残され、事件から1年が経過しても未解決のままだった。洋平(渡辺謙)と娘の愛子(宮崎あおい)が暮らす千葉の漁港で田代(松山ケンイチ)と名乗る青年が働き始め、やがて彼は愛子と恋仲になる。洋平は娘の幸せを願うも前歴不詳の田代の素性に不安を抱いていた折り、ニュースで報じられる八王子の殺人事件の続報に目が留まり……。

 

先ほど3つの視点があるといったけれど、この3つのシーンそれぞれに、殺人事件の犯人と思わしき男が登場します。「ひょっとして犯人かも…」そう思うことで、人間関係はぎくしゃくしていきます。

しかし最終的に本当の犯人は1人。それ以外の2視点での被疑者は、疑いが晴れて幸せに…という感じなのですが、、個人的にこの視点のうちの一つ、宮崎あおいさんのシーンが気になっているんです。

宮崎あおいさん演じる女性は、東京という都会に飛び出て風俗の仕事をしていました。ある日故郷に帰ったものの、そのようなバックグラウンドにより周囲からの評判はすこぶる悪い。そんな中、父親の会社に世話になっている若い男性(松山ケンイチさん)に出会います。

この男性は身元不詳なのですが、宮崎さん演じる女性は彼に入れ込んでいきます。父親(渡辺謙さん)は、この男は本当にマトモな人間なのかと疑いはじめ、ある日、全国指名手配となった殺人犯と似ていることに気付き「まさか…」と疑念を持つようになります。

最終的にこの男性は殺人犯ではないという結論に落ちつくのだけど、それに際してなぜだか彼は遠くに行方をくらませました。そんな彼を追いかけて行った宮崎さん扮する女性は、父親に「彼は殺人犯ではない」と訴え、彼の潔白を認めさせることに成功します。

その後、宮崎さん扮する女性は電車に乗って故郷に戻るのですが、、このときの表情がですね、ネットの感想サイトさんによると、

「疑いが晴れて、すっかり安心しきった顔」

らしいんです。

 

でもですね、、

わたしはこのシーンの宮崎さんの表情を見て、こう思ったんです。

 

「父親をうまく騙せてホッとしてる表情だなぁ」

 

………って。

 

つまりわたしは、宮崎さん扮する女性は好きな男性の悪事を知りながら庇っており、身近な人々を騙せたのだから今後も世間を騙し続けられるだろうと考えている、真犯人なのではないかと思ったんです。

しかし、本当の犯人は違う人でした、、

ちなみに、このシーンにおいて宮崎さんのセリフは一切ありません。ただ表情だけが映し出される。つまりその表情から、彼女が今どう思っているか読み取れ、ということなのでしょう。

恐らくこの世の多くの人は、あのシーンを見て「よかったねえ」と安堵する。しかしわたしは彼女の表情を見て、「怖っ、、」と戦慄を覚えてしまったのです。

これは、人によってソンディテストの結果が大きく変わる理由の一つではないかな、、なんだかそんなふうに思いました。

親切そうな表情の大人に親切にしてもらった過去がある人は、そういう表情の大人を信じるでしょう。しかし、親切そうな表情の大人に騙されたり裏切られたりした経験のある人は、そういう表情の大人を「これは偽物だ」と思うようになると思うんですよね。

 

「正常」と「異常」は一体誰が定義したのか?

さらに余談なのですが、「精神病質=社会的な悪」みたいな雰囲気があると思うんですが、このような図式って本当に正しいのでしょうか。というか、その人が「おかしい」と、一体誰が決めたのでしょうか。

それはもしかして、”ある状態のものを「正常」と定義したから、それ以外のものが「異常」と位置付けられた”とは考えられないでしょうか?

その「定義」の正否を、一体誰が、正確にジャッジできるというのでしょうか?

…と、たまにこんなことを悶々と考えます。

この世にあるものって、いろいろ定義されていて、おおかたそれに従って生きていますよね。けど、最初にその定義をした人が正確かどうかってわからない気がするんですよね。おおもとの定義が間違っていたらすべて覆るんじゃないかな? だとしたら、今信じているものも嘘かもしれなくない?っていう。

自分はどうも「なんでそうなるの?」っと常識を疑う傾向にあるので、特にこのようなことをしみじみ考えてしまいます。もちろん考えても答えは出ないだろうし、仮に答えが出たとしてもこの強固な世界では変えられないだろうけど、、

そんなわけで、今回はソンディテストについてでした。よろしければ皆様もチャレンジしてみてくださいませ。といっても、これが確実になにかの指標になるかどうかよくわからないので、ひとまず楽しくテストしよう!ってスタンスがおすすめです♪

ではでは、また、、

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