こんにちは、もとみんです。
最近ちょっと忙しいですが、ブックオフオンラインでまたしても本を爆買いしてしまいました。オススメしてもらった本や、前々からずっと悩んでいた本もゲットしたので、今から読むのが楽しみです(´∀`)
今月は、以前何度かニュースに取り上げられていた「ソシオパスの告白」という本を読みました。この本もずっと読みたいと思っていたので念願叶ってという感じでしたが、いかんせん読書が遅いタチなのでだいぶ時間がかかってしまいました;;
そんなわけで、今回はこの本の感想を交えつつ、ソシオパスについて書いていこうと思います。
「ソシオパスの告白」について
著者は、M.E.トーマス(匿名)という30歳の白人女性。弁護士資格があり、法科大学院で教鞭をとっていたというかなりのエグゼクティブです。この本は、自分がソシオパスだと気付いた女性がそれを告白するという内容になっています。
ソシオパスはサイコパスと並ぶ「反社会性パーソナリティ」として有名ですよね。それを告白しているので、匿名での出版も頷けるところです。
ところが巻末の付録によると、どうやら出版によって身元がバレてしまったようなんですよね。えー大丈夫なの!?と思ってヒヤヒヤしましたが、生徒からは以前より支持されるようになり、家族とも幸せに暮らし大団円のようでした。
この「ソシオパスだけれど幸せな着地」というのは、本文の告白とはなかなかギャップがあって面白いです。
ちなみにこの本の訳者は医学博士で精神科医の方ですが、本の内容についてこのように述べています。
「匿名出版のためどこまで事実かはわからない。心理学や精神医学の学術書としてみなすべきではない。著者はソシオパスだと主張するが、発達障害やパーソナリティ障害の可能性を疑わせるような記述も散見される」
医学博士がそう言うと説得力がハンパ無いですね!著者自体はソシオパスだと診断されたそうなのですが、ほぼほぼノンフィクションという感じで捉えると良いかもしれません。
ソシオパスとサイコパスの違いって?
サイコパス(精神病質者)とソシオパス(社会病質者)はよく似ていますが、一般的にはこのような違いがあるといわれているようです。
■サイコパシー:先天性(うまれつきのもの)
■ソシオパシー:後天性(環境によって形成される)
ソシオパスとサイコパスに共通しているのは、「自分の利益のために他者の権利や感情を軽視して騙す」という部分です。
どちらの方がヤバイのか?という点については、罪の意識が希薄な分、サイコパスに軍配があがるようです。
こちらに詳しく書いてあるので、よかったら見てみてください。
サイコパスとソシオパス(社会病質者)の違いと共通点、危険性を検証(米研究)
サイコパスは定職も家庭もあり、社会的地位が高いことも多い。犯罪も計画的なためバレにくい。
一方のソシオパスは、家庭などを持続することが難しく犯罪も衝動的。こう見てみるとサイコパスのほうがかなり狡猾な感じがしますね。
結果はいかに?ソシオパス診断してみよう
ソシオパスについて調べていたら、ネットに面白い診断があったので気になってやってみました。エンタメメディアの診断なので、ネタの一環としてラフに答えてみたのですが、「マジか!」という結果でしたね笑
本格的に診断したい場合はもちろん病院にいく必要がありますが、とりあえず気になるという人はやってみてくださいませ! ちなみにサイコパス版もあったのでそちらも貼っておきます。
【反社会的人格障害】サイコパスになる可能性が?!「サイコパス診断」
この診断、まったくその気がない人だと「サイコパス」も「ソシオパス」も付かないみたいですね。もし結果にこの言葉がついていたら、多少はその気があるのかも…!?
ちなみに私は「怖いもの知らずソシオパス」と「お笑いサイコパス」でした。
お笑いサイコパスって一体なんだ…!?笑
ソシオパスの特徴とは?
ではさっそく、「ソシオパスの告白」に書かれていた内容からソシオパスの特徴について考えてみたいと思います。
この著者が弁護士時代に担当したクライアントの中に、かつて強制収容所に入っていたとして特別な権益を受けようとしているユダヤ人女性がいたそうです。しかしその証拠となる履歴書は、実は別の若い女性から奪ったものだった…これは立派な詐欺ですが、著者は何も思わなかったといいます。
正義感溢れる人ならば「そんなことはおかしい!」「本当の被害者に対して失礼だ!」と、義憤的なセリフを口にしたかもしれません。ところが彼女にとってはどうでも良かったのです。
これは良心や道徳心の欠如を示しているようですが、別の側面から見ると「自分には関係ないからどうでもいい」ということなのだろうと思います。
ソシオパスには「自己の利益のために他人を操る。感情に縛られず何が最大の利益をもたらすかを冷静に判断する」という特徴があるそうで、以前サイコパスについて「法律や経営を学ぶ人にはサイコパスが多い」ということを書いたけど、ソシオパスもどうやら同じようですね。
私の人生で出会ったもっとも反道徳的で、自己の利益のために他者を操ろうとする者たちに法科大学院時代に出会った。彼らは他者のことをほとんど顧みずに、巧妙にシステムを操ろうとする鼠であって、私でさえも当惑させられた。
近くにいると便利!?仕事では有能な人々
自分が操られる側だったら…そう考えると気分が重くなりますが、ソシオパス=最悪かというと、必ずしもそういうわけではないようです。特に仕事の場面では有能なことが多いのだそう。
そういえばこの本の著者もかなりエグゼクティブですよね。サイコパスの特徴をもつ人もCEOに多いなど、反社会性パーソナリティと仕事の有能さは相関があるのかもしれません。
ソシオパスの特性が悪い方向で現れることもあり得るし、実際にそうなることもある。しかし特にビジネスの領域では、ソシオパスは共感性に富む人に比べると、現実に問題を起こすことは少ないと、ある人は述べている。
基本的には「共感性に富む人」のほうが人脈もできて人生上手くいきそうな気がしますが、ビジネスシーンでは感情的に判断を下すと間違えることがあるため、共感性が低いソシオパスのほうが正確な判断をできるだろう、ということらしいです。
これはちょっと分かる気がしますね!
例えば誰かと喧嘩をしているとき、ついカッとなって取り返しのつかないことを言ったとします。相手はそれに傷ついて絶交してきました。「あのときはどうかしてたんだ!ごめん!許して!」と言っても、相手が傷ついた事実は一生消えませんし…って、なんだか浮気の釈明みたいですねw
しかし冷静なソシオパスは、おそらく喧嘩そのものをしないのでしょう。
「今ここで怒ったら損をするかもしれない。とりあえず自分が折れて相手の気分を良くしておこう(怒るだけエネルギーの無駄だし)」という感じかも…?
そう考えると、喜怒哀楽があまり感じられない超合理主義者ともいえそうです。
いつも笑顔な人はソシオパスかも?
そういえば、いつもニコニコしている人の中に、なんだかわからないけど気持ち悪い(怖い感じがする)人っていませんか?
例えば2次元のキャラでいえば、漫画「るろうに剣心」の瀬田宗次郎などです。いつもニコニコしてる。いつも笑顔。
笑顔って一般的に素敵なものだと考えられますが、常に笑顔だと何を考えているか分からなくて逆に不気味ですよね。
この場合の笑顔は、うまく世の中を渡っていくための「仮面」の役割を果たしているように思えます。笑顔を見せられると「この人はいつも笑顔で気持ちが良い人だな!」みたいな気分になりますが、良く考えるとそれ以外の感情が見えないわけで、これってものすごく怖いことですよね。
個人的に、いつも笑顔な人ってサイコパスっぽいなと思います。
もちろん中には心の底から笑顔を見せている人もいると思いますが、わたしが気になるのは、いつも笑顔なんだけど物事を自信満々にハッキリ言うタイプの人なんです。笑顔とその語調になんかこう、ギャップがあるんですよね。
世間には「謙虚」という言葉がありますが、このタイプの人からは謙虚さがちっとも感じられないのです。かといってグイグイ主張してくるわけでもないので、なんだかしっくりこない。
このようなタイプの人は、仕事ができ、上司からの信頼もあつく、周囲に信者がいます。基本的に愛されています。でも、なんかわからないけど「違和感」を覚えるんです。
今書き出してて、改めて「やっぱあの人達、サイコパスかソシオパスだわ…」って思いました笑