育児

育児ストレスで限界…子供のワガママより深刻な根本原因と解消法

こんにちは、もとみんです。

我が家の子供は2歳になり、だいぶ自我が発達してきました。

こちらが用意したごはんはあまり食べません。冷蔵庫をあけて、これこれ!と指差しして、食べたいものを指定する毎日です。そんななので、もはやそれだけで疲れる!

たまに他のママさんから話をきいたり、ほかの子供ちゃんを見ると、あれ、なんでそんなにちゃんとしてるの?できてないのは私だけ??と自分を責めることも…

 

育児は少なからずストレスがたまりますよね。でも、だからといって放棄するわけにもいかない。それが、育児中の人たちを追い詰めていくという負のスパイラル…

それを少しでも解消するには、育児ストレスの根本原因を突き止める必要がありますが、これって意外と難しいと思うのです。

子供がワガママだからツライ?
思い通りにいかないからしんどい?

……果たして本当にそれだけが原因でしょうか? 実は、「もっと根深い育児ストレスの原因」があるかもしれません。

 

 

育児中の母親の自殺は増えている

しょっぱなから物騒な話題になってしまいますが、育児中に自殺する母親は増えているそうです。そのほとんどが乳幼児や小学生など、まだ幼い子供を残してこの世を去っているとのこと。

しかもこれは、シングルマザーの経済的困窮などの理由ではなく、成功していたり安定していたりする母親がなんらかの理由で自害した、ということらしいのです。

「産後うつ」については妊娠中から説明があるくらいなので気をつけなければならないな…と思っていましたが、まさか自殺も結構多いとは思いませんでした。

 

この情報を知りえたのは「育児 自殺」で検索したからです。というのも、つい最近ものすごく気分が落ちてしまって、「こんなに辛いとき皆はどう生きているのだろうか? もしかして育児を苦に切腹する人もいるのだろうか?」と思って検索したのです。

その結果、産後うつや育児ノイローゼは、自分自身を死に追いやるほど危険なものだということがわかりました。

 

といっても、産後うつや育児ノイローゼは誰でもなるわけではありませんよね。しかし、そこまで深刻じゃなくとも育児中は誰しもストレスを抱えるもの。そしてそれが、じわじわと心を侵食していくことがあるのです。

 

育児ストレスの原因とは?

では、育児の一体なにがそんなにツライのか……これが問題になってきます。この答えは単純なものではなく、ほとんどの場合は複合的に事情が絡まっているはず。

育児でよく話題になるストレス原因といえば、おおよそ以下のようなものでしょう。(※あくまで育児についてのストレスなので、ここでは経済的な問題は外します)

  • ワンオペでツライ
  • 体力が続かない
  • 子供が思い通りに動いてくれない

この3点は、噛み砕くとこのような問題です。

  • ワンオペでツライ……時間(+体力)が確保できない
  • 体力が続かない……肉体的な疲労
  • 子供が思うように動いてくれない……精神的な疲労

これらの問題はすべて「余裕のなさ」につながりますよね。余裕がないと、イライラしたり怒りっぽくなったり、ネガティブになったりする。

もし余裕があったら、子供に叱ることはあっても、感情まかせに怒ることはなくなるかもしれません。ちょっとした失敗も、まあ仕方ないか、と思えるかもしれません。

つまり、育児ストレスの解消には、まずこれら3つの問題を解決する必要があります。

 

育児ストレスの解消に必要なこととは?

先ほどの3点から「育児ストレスを解消するために必要なこと」を考えていきます。単純に考えると以下のようになるでしょう。

  • 時間の確保
  • 肉体的な回復
  • 精神的な回復

では、具体的にどうしたらよいか? わかりやすい例でいくと、以下のような解決策があります。

  • 時間の確保……保育園、一時保育、夫・親・兄弟などに子供の世話をたのむ
  • 肉体的な回復……睡眠をとる、休憩する
  • 精神的な回復……趣味を楽しむ、会話をする、ぼーっとする、自然の中にいく、など

……こう書くといかにも簡単そうですが、多分ほとんどの方が「それはわかってるけどできないんだよ!」と内心叫んでいると思います。笑

いや、ほんとそうなんですよね!!!

これらを普通に解決できるなら、すでに上手くストレス発散できていると思います。ところが現実はそうもいかない。果たしてそれはなぜなんでしょうか?

 

育児ストレスには「根本的な原因」がある?

子供を一時的に預けて時間を確保しても、それは一時的なこと。夫や両親に預けた場合、一方的な意見やアドバイスを受けたり、いつもと違うやり方をされたり、逆にストレスが溜まる可能性があります。そして少なからず気を遣うでしょう。

肉体的な回復も同じで、たとえば1日休んでも、次の日にはまたクタクタになります。もちろん休息をとったほうが多少はマトモですが、やがてまた疲労が蓄積する…。精神的な回復もこれと同じで、やはりいつかは元に戻ってしまいます。

 

え? それじゃ結局解決できないってこと!?

 

………いま心のなかでそうツッコミを入れた方は大正解です!!!

そうなんです、先ほど挙げた3点についてはもうどうしたって仕方がない。子供が多少大きくなって手がかからなくなるまで、たぶんついてまわるのです。もちろん、「時間の確保」「肉体的な回復」「精神的な回復」ができるならそうする方が良いですが、これらについてはあくまで「だましだまし」やっていくしかありません。

なぜなら、これらの方法では、

 

育児ストレスの「根本原因」が解決できないから。

 

さきほど挙げた3つの育児ストレス(ワンオペでツライ、体力が続かない、子供が思い通りに動いてくれない)は、いわば表面的なものです。実はその奥に、もっと根深いストレスの原因があります。

それは、

 

周囲の無理解と、それによる自己重要感の低下です。

 

もっといえば、この周囲の無理解というのは、ほとんどの場合、「パートナーの無理解」だと思われます。

 

最近は男女ともに育児をするという風潮になっていますが、「パートナーは育児に積極的に関わってくれる」「育児はお互い同じくらい担当している」と感じるかたはどのくらいいるでしょうか?

夫婦とはいえ別々の人間ですし、育児方針が完璧に一致している人は少ないのではないかと思います。たとえば「褒めてのばす」「叱ってのばす」は、どちらも伸ばすことを目的にしているけれど方法としては正反対ですよね。もしここが一致していなかったら、お互い「なんでそんなやり方するの?」とイライラしてしまいます。

つまり、夫婦間の「育児方針」「育児に対する熱量」「自分が思う育児負担率」など、育児に関する情報や考え方を100%一致させることは難しい。だから、どうしても認識にズレが生まれてくる。

それを踏まえて先ほど挙げた3点の育児ストレスの根本原因を探ると、こうなります。

  • ワンオペでツライ……ツラさを理解してもらえないのが悲しい
  • 体力が続かない……想像より体力を奪われることを理解されないのが悲しい
  • 子供が思い通りに動いてくれない……精神的に参っていることを分かってもらえないのが悲しい

 

子育てがツライこと自体は、たぶん誰しも分かっているはずです。それこそ出産前から、雑誌や先輩ママなどからさまざまな情報をゲットして、我が子を育てることについてシミュレーションしてきたでしょう。

しかし、実際に育児を始めてみると、思ったよりも大変なことがたくさんあります。「まさかこんなにつらいと思わなかった」という言葉を、ネット上で何度見たかわかりません。育児にはほんと予想外なことがたくさんありますよね。

でも、それと並行して予想外だったのは、「子育て中にパートナーがどういう言動をするか」だったのではないでしょうか?

 

ストレスの根本原因にどう対処すればよいか?

親になるとさまざまな責任がついてまわりますよね。それは憲法で定められた社会的な責任でもあるし、道徳的な意味での責任でもある。そして、常識という得体の知れないものが親という立場の人に押し付けてくるものでもあります。

ワンオペがツライ…でもだからといって投げ出すわけにもいかない。それは他でもなく親としての責任があるからで、体が疲れても、精神的に疲れても、なんとか子供の世話をします。もちろん心身共にヘトヘトです。

それを、「親なんだからこのくらいやって当然でしょ」とか「シングルマザーは働きながらこれをやってるんだからもっと大変だ」とか言われたら、それはもう腹が立ちますよね。

  

バリバリ動くようになってきた子供は無尽蔵に走り回り、そのくせ抱っこもせがんできます。触っちゃダメなものを触り、食べちゃいけないものを食べようとする。ときには親を力任せに殴ったりひっかいたり、友達のオモチャを取ったり砂を投げつけたりする。そういう行動をうまく制御しながら見守り、子供を追いかけて走ったり、周囲の人に気遣ったりするのはとても大変です。(子供の気質にもよりますが)

それを、「体力つけたほうがいいよ。運動したら?」とか「こっちは仕事でもっと疲れてる」とかいわれたら、それはもう腹が立ちますよね。

 

イヤイヤ期の子供は親のいうことをききません。あれもいや、これもいや。自分の好きなものしか食べたくないし、好きなことしかやりたくない。拒否されたら地面に寝そべって反逆ののろしをあげる。お出かけの支度なんてしたくない。夜はもちろん全然寝たくない。こんな調子なので、なにをするにも時間がかかるし、思い通りにならない。故にとても疲れます。

それを、「子供ってそういうものだしね」とか「しつけ方が悪いんじゃない?」とか「もっと叱ればいい。甘すぎるよ」とかいわれたら、そりゃもう腹が立ちますよね。

 

一方的な意見やダメ出しをする前に、パートナーが育児で疲れていることを認めて、労い、感謝することが大切です。なぜなら、育児はどうしたってイライラするものだから。

そのイライラをゼロにすることは難しいが、緩和することはできる。

その方法こそ、

 

「パートナーは一生懸命に育児をやっている、頑張っている」と理解示すこと、です。

  

無理解から出る心無い言葉は、相手の心を殺す

もし本当にパートナーの頑張りに理解を示せていたら、先ほど挙げたような腹立たしい言葉はでてこないはずです。心のどこかでパートナーを軽んじているからこそ出てくる。そして、こういう言葉はパートナーを追いつめます。

なぜなら、パートナーは一番近くにいる身内で、本来なら一番に味方になるべき人物だからです。そして、基本的には一番一緒にいる相手でもありますよね。そういう人物から否定されたらどうでしょうか?

ただただ、ツラいですよね…。

 

しかし、真面目な人はパートナーの心無い言葉をそのまま受け入れてしまいます。もしくは、心のなかで愚痴りながらも表面的には何も言いません。そうすると、心のなかにどんどんストレスが溜まっていく。そうして、悪くするとノイローゼになったり、うつになったりして、命さえ危険になるのです。

万が一そうなった場合、パートナーが無理解のままだったら、なぜそうなってしまったのかまったく分からないでしょう。

 

無理解から出る心無い言葉がなぜ問題なのかというと、これは相手を否定する言葉だからです。まず、相手が疲れていることを肯定的にとらえていない時点で、すでに相手の頑張りを否定しています。そこにさらに刃のような言葉を発することで、それを言われたパートナーの自己重要感は低下してしまいます。

 

自己重要感とは、「自分は重要な存在だ」「自分は価値のある存在だ」という感覚のこと。

心身共にボロボロになりながら一生懸命やっている育児を否定されたら…どうでしょうか?

 

こんなに頑張っても認めてもらえない、労ってももらえない…

なにをしたって無駄だ、意味がない…

自分なんてなにをやっても無理…

自分には価値がない…

 

……このようなかんじで徐々に徐々にネガティブ思考になっていきます。そして、最後は病みます。

「うるさいな!こっちは頑張ってんだよ!」と対抗できる人なら問題ないですが、中にはそうできない人もいるでしょう。また、疲れてくると反論する気にもならなくなります。これってまさにブラック企業や宗教と一緒です。

疲労でワケが分からなくなったところに、相手から否定され、相手の考えを刷り込まれる…これって地味に怖いんです! なにしろ”いつのまにか”反論できなくなってしまうんですから!

  

相手の理解が望めないなら、自分で自分を労おう

逃れられない育児ストレスを緩和させるための最強の方法は、相手から理解してもらい労ってもらうことだとお伝えしました。しかしそうはいっても、「パートナーは絶対にそんなことを言ってくれない」という人もいるでしょうし、さまざまな事情から一人で育児をしている人もいますよね。

そんな場合は、もし叶うなら、両親や友達に話してスッキリすると良いかもしれません。ただし、両親や友人も必ずしも肯定的な言葉をくれるとは限りません。また、立場が違うことから違ったストレスを抱える可能性もあります。

そんな場合におススメしたいのが、自分で自分を認めて労うこと、です。

例えば、、、

細かいことでもいいので、「今日出来たこと」「今日誰かの役に立ったこと」を寝る前に書き出す

パートナーに受け入れてもらえていないということは、否定されて自己重要感が低下しているということ。そこで、小さなことでもいいので、出来たことを積み重ねて自己重要感を高めます。

また、それ以外ならこういう方法も良いかもしれません。

育児日記をつけて、毎日必ず1つ以上、子供についての新たな発見を書き出す

これは、新たな目的を作ることで育児ストレスから視点を反らす方法です。

イライラ自体は止まらないかもしれませんが、「毎日必ず1つ以上は最低限新しい部分を発見するというミッション」があるので、そちらに熱中して楽しくなってくれば、パートナーからの否定の言葉も馬鹿らしくなってくるかもしれません。なにせこちらは重要なミッションが毎日あるんですから!

 

育児ストレスを少しでも軽減するために…

育児ストレスは本当にツライですが、頑張っていることを認めてもらえたり、疲れていることを理解して子供の世話を変わってくれたり、いつもありがとうと言ってもらえたりすると、ふっ…と心が軽くなります。

もちろん、育児のツラさはあまり変わりません。変わらないけど、頑張っている自分の存在が認められている、完璧ではないにせよ労ってもらえるくらいにはしっかりできている、ということが、もう少し頑張っていこう!という前向きな気持ちにさせてくれるのです。

これってほんの些細なことだけど、実はとても重要なことですよね!

もちろん、お互いに認め合い、労いあい、感謝しあうことが大切ですから、自分だけわかってほしい!というわけにはいきません。お互いに、お疲れ様、頑張ってるね、ありがとう、を言い合えれば、それがベストだと思います。

一筋縄ではいかない育児。
少しでもストレスを軽減して、楽しくやっていきたいものですね!

 

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